NON-SLEEP 
『コーヒーアンドシガレッツ』
コーヒー&シガレッツコーヒー&シガレッツ
(2005/09/09)
ロベルト・ベニーニ

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モノクロで11本のショートストーリーからなるオムニバスという形をとっていて、
それらはカフェで繰り広げられる会話という共通のテーマをもっている。
とてもクールでセンスのある映画で、
それ以上に心地よいおもしろさをもった映画なのです。

1本目は、ロベルト・ベニーニの『STRANGE TO MEET YOU/変な出会い』ではじまる。
終始、この映画のおもしろさをかもし出す要因の一つとして、
“強烈な個性”が挙げられると思うのだけど、
それはまず1本目で強く見せつけられる。
11本ある中で僕が特に気に入ったものを挙げてみると、
3本目『SOMEWHERE IN CALIFORNIA/カリフォルニアのどこかで』
これは、イギー・ポップ&トム・ウェイツ。
トム・ウェイツの不機嫌さが光っている。
それから、7本目の『COUSINS/いとこ同士』
ケイト・ブランシェットが見事な一人二役をやってのけている。
9本目の『COUSINS?/いとこ同士?』はお約束の展開だけど、
おもしろい。
地味にツボだったのは、
5本目の『RENEE/ルネ』

この映画で特筆すべき点はいくつかあるのだろうけど、
やはり出演者が本人役を演じているという点は特徴的だ。
脚本は彼らの会話がかみ合わないように、
事がうまく運ばないようにつくられているし、
脚本にそって墓穴を掘ったり、
天然ボケを披露したりしなくてはならない。
それも本人役で。
これが、全く現実にはなさそうな内容というでもなく、
むしろあながちありそう、というところがこの映画のおいうちをかけておもしろいところなのです。



テーマ:映画★★★★★レビュー - ジャンル:映画

『アヒルと鴨のコインロッカー』
アヒルと鴨のコインロッカーアヒルと鴨のコインロッカー
(2008/01/25)
濱田岳瑛太

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原作である伊坂幸太郎の小説を読んでいたので、
どうしてもあらすじを追うかたちになってしまったのが悔しい。
あの衝撃は1度しか味わえない。
2度目なのに真っ白な気持ちで観るということは不可能なのだ。
この種の物語は初めてのときに最大限の感動を与えられる。
そして1度しか許されないのかもしれない。
ということで、どうしても原作にいかに忠実かという視点で、
僕は評価してしまうのだけど、
僕は100パーセントの答えを出していると思う。
複雑な構成を忠実な形でこの尺に収めつつ、
あの感動と衝撃を再現するというのは、
本当にすごいと思う。
映画って大変なんだなぁ、とつくづく思う。
ここで、個人的に気になったのは、
原作を読まずして映画を観た人の感想だ。
もしいい評価を得られているのだとすれば、
この映画は本当にすばらしいのだと思うのです。
実際、レビューサイトをのぞいてみると、
かなり評価が高かった。
しかも原作を読んでいない人の評価が高いのだ。




テーマ:映画★★★★★レビュー - ジャンル:映画

『死神の精度』(伊坂幸太郎)
死神の精度 (文春文庫 (い70-1))死神の精度 (文春文庫 (い70-1))
(2008/02/08)
伊坂 幸太郎

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『死神の精度』読みました。
設定と世界観が絶妙な小説です。
主人公は人間ではなくて死神。
実名なのか便宜上なのかわからないのだけど、
名前は千葉という。
人間には人間の世界があるように、
死神には死神の世界があるようで、
死神の世界には
情報部と調査部という部署がある。
情報部の仕事はこれから死をむかえる人間を選抜すること。
調査部は人間の世界に出向き、
その人物が、実際に死を迎えることについて問題が無いかどうか調査する。
千葉は調査部に所属している。
彼いわくこの調査制度は儀式的なもので、
よほどのことが無い限り、「可」と報告することになっているようだ。
だから、千葉の同僚の中にはろくに調査せずに、報告する者も多いらしい。
だけど千葉はいい加減な死神とは違って、
こだわりをもって仕事をこなすタイプなのだ。

そんな千葉が出会った人間とそれにまつわる話が6つの短編として語られている。
短編の一つ一つそれ自体でも、さりげないどんでんがえしが待っているし、
全体としてもつながりがあるところは、やっぱり伊坂さんの小説だなぁと思う。
設定、キャラクター性、表現、謎解き、いろんな要素で楽しませてくれる一品です。



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